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都市に住むこと

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 ここ稚内では,郊外型住宅の普及に伴い都市は南の方へただ漠然と肥大した.その結果,交通機関の延長,郊外の区画や公共施設の整備など都市への負担は大きくなってきている,また一方,中心部の居住者の減少により,都市における経済活動は弱体化している.今このような悪循環が起こっているのである.

 これらの問題を解決し,都市を活性化させるためには,「経済活動の場」,「人々を集める」,「人々を都市へと流す」という機能をもった「装置」としての都市型集合住宅の挿入が必要である.これにより都市をコンパクト化させ,本来あるべき大きさに収束させる.

 都市に住むことにより,住居の機能としての都市を利用することが可能となる.言い換えれば,都市が住居となり得るのである.また,ここに多様な人々(職業・年齢・居住期間・家族形態)が生活し,外部の人々(周辺の住人・旅行客)との接触の機会が多いことにより,日常においてより豊かなコミュニティを形成する可能性を秘めているのではないだろうか.

駅・フェリーターミナルとつながる
サハリン・利尻・礼文などの起点でもある観光地稚内.重要な役割を担う駅とのつながりを考える.
商店街と飲食店街をつなぐ
昼に賑わう商店街と,夜賑わう飲食店街.この敷地を連結点として使い,それらをつなぎ,稚内に歩いていて楽しい「流れ」を与える.
歩く拠点となる
この敷地は南北につながる稚内の主要道に面し,バス停もある.ここが地域の拠点となり核となる.
この敷地の可能性を考え,市民・観光客を引き込み,「溜まり」と「流れ」を創ることで,稚内に面的な広がりを与え,活性化する.

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