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Plan of Housing

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平面図

道庭

 ここの住人は道庭を共有して暮らす.しかし,強制的な,何かを共にするためのものではない.そこは庭のような道であり,道のような庭である.

 ここの住戸は街に対して閉ざさない.住戸の壁は切り取られ,道庭と通ずる.しかし,それは人が行き交う所や集う所に開くことを,街に見せる部屋を設けることを意味するのではない.聞くのではない.

料理をしている時,本からふと顔をあげたとき,道庭を通し,断片的に,そして日常として,外を,街を,感じる.

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アトリエを持つ住宅

 北側に並ぶアトリエは,住民の生活の一部分が「通り」へとはみ出していく場所.それは趣味の日曜大工であったり,楽器演奏であったり,習い事の教室を開いたり…

 それぞれのアトリエで行われる,人の活動が「通り」の表情として連続し,道を歩く人の背景として存在する.ときに,アトリエと道とを分断していた扉は開かれ,住民と歩行者という立場の境界線は消え去る.その時,通りを彩る新たなアクティビティが発生する.

アトリエ1

アトリエ2

アトリエ3

アトリエ4

アトリエ5

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スケルトン・インフィル住宅

SI住宅

 ある長い期間で賃貸住宅を考えると,居住者は代わり,ライフスタイル自体も変化する.平面形が生活を限定するのではなく,可動間仕切り等により多彩な使い方ができるようにして,様々なバリエーションの家族を受け入れ可能としている.

 建物全体として見た場合,耐久性が長く社会的財産として公共性の高い,柱・梁・床(スケルトン)と,比較的耐用年数が短く,住む人の個性が重視される住戸の内装(インフィル)を分離して考える.結果,建物の長寿命化が期待できる.

Type1 センターコア型プラン

使い方が比較的固定的な水回り空間を大きな家具のように見立て,その配置によってユニットを分けつつ,水回りコアに動線を組み込むことにより,それぞれの空間を緩やかにつないでいる.このようにして,質の違う空間を設けることによって,生活スタイルや時間的な変化に応じて使い分けていくことを想定している.

Type2 ワンルーム型プラン

入り口近くに設備ユニットをまとめる.背の低い可動家具で領域を区画して使用することを想定している.

Type2

Type3 マルチアクセス型プラン

センターコア型プランと同様の機能を持ちながら,門型連続壁を配し,アクティビティの中心となる空間を設けることを可能としている.

Type3

Type4 ダブルアクセス型プラン

1ユニットに2つの玄関を設けている.どちらからの出入りも可能にすることで,奥行き感に選択性を与え,夫婦別室を設けたり,あるいは生活の場と仕事の場を共存させるといった生活も容易に展開可能としている.

Type4

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